- お役立ちコラム
「コロニアルネオ」とはどんな屋根?詳しく解説していきます。
うちの屋根材、何だろう?
「コロニアルネオ」を知って安心な暮らしを!
みなさんこんにちは!家丸RooFです。
今回は、多くの方からご質問いただく「コロニアルネオ」という屋根材について、分かりやすく解説していきたいと思います。
ご自宅の屋根材が何か知りたい方や、築15~20年のお家にお住まいの方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
「コロニアルネオ」って一体何?

コロニアルネオは、日本の屋根材メーカーであるクボタ(現:ケイミュー)が製造していたスレート屋根材です。
簡単に言うと、瓦のような陶器ではなく、セメントと繊維を混ぜて薄い板状に成形した屋根材のことです。
コロニアルという名前は、屋根材の代名詞ななるほど普及しました。
この「ネオ」という名前がついたコロニアルネオは、2001年かた2008年頃に製造・販売されていました。
この時期は、それまで屋根材に使われていたアスベストが法律で規制され始めた頃と重なります。
そう、「ネオ」とは「ノンアスベスト」を意味していたのです。
なぜ知っておく必要があるのか
アスベストを使わない安全な屋根材として開発されたコロニアルネオですが、実はその製造時期が重要なんです。
アスベストの代わりに腰などのパルプ繊維を補強材として使っていたのですが、当時の技術では十分な強度を確保することが難しく、時間の経過とともに深刻な問題を引き起こすことが分かってきました。
なぜコロニアルネオが問題視されるの?
コロニアルネオは、2000年初頭にアスベストを使用しないノンアスベスト建材として登場しました。
環境に配慮した画期的な屋根材だったのですが、実は当初の製造技術には大きな弱点がありました。
それは、屋根材そのものが非常に脆いということです。
その結果、他の屋根材には見られない深刻な問題が次々と明らかになってきたのです。
問題点①すぐ割れる!無数のひび割れと欠け

コロニアルネオの最大の問題は、屋根材の強度が足りないことです。
通常の屋根材は、気温の変化や雨風に耐えれるように作られていますが、コロニアルネオは時間が経つと非常に脆くなります。
そのため、わずかな衝撃や温度変化でも、屋根全体に不規則なひび割れが広がってしまいます。
ひび割れが進行すると、屋根材が欠け落ちてしまうこともあります。
実際に「庭に屋根の破片が落ちていた…」というご相談を受けることも少なくありません。
問題点②反って浮き上る

脆いだけでなく、吸水性も高いのがコロニアルネオの弱点です。
雨が降って水を吸い、晴れて乾燥するのサイクルを繰り返すうちに、屋根材が反ってしまい、屋根材と屋根材の間に隙間ができてしまうことがあります。
この隙間から雨水が簡単に浸入し、屋根の下地を腐らせてしまうため、雨漏りの直接的な原因になってしまいます。
問題点③塗装しても意味がない?
「じゃあ、塗り直せばいいんじゃないの?」そう思われる方も多いでしょう。
しかし、ここにコロニアルネオの最も厄介な問題があります。
屋根材そのものが脆弱なため、塗装で一時的に見た目がキレイになっても、下地である屋根材がひび割れや反りを起こすと、塗膜も一緒に割れて剥がれてしまうのです。
つまり、せっかく高額な塗装費用を払っても、すぐにまた劣化してしまうため、費用対効果が非常に悪いのです。
さらに、塗装前の高圧洗浄や塗装作業中に、屋根材が割れてしまうリスクも高いため、多くの専門業者は塗装をオススメしていません。
コロニアルネオの見分け方
コロニアルネオは、日本の主要な屋根メーカーであるクボタ(現:ケイミュー)が2001年~2008年頃に製造・販売していたスレート屋根材です。
この時期は、アスベストが規制された直後で、その代替品として開発されました。
しかし、当時の製造技術では強度や耐久性が不足しており、他の屋根材とは違う深刻な劣化症状が現れることが分かっています。
そのために、もしご自宅の屋根材がコロニアルネオだと分かれば、早めに適切なメンテナンスを検討することが大切です。
まずは「築年数」を確認しよう
まず、ご自宅が2001年~2008年頃に新築されたかどうかを確認しましょう。
この時期に建てられたお家なら、コロニアルネオが使われている可能性が非常に高いです。
屋根材の形状や模様から見分ける
コロニアルネオは、屋根材の軒先部分(屋根の重なり合って見える部分)の形状に特徴があります。
凹凸(スリット)の幅

屋根材の凹凸(溝)の間隔が中央部分ではほぼ均等ですが、両端の凹凸だけ幅が狭く、半分くらいの大きさになっているのが特徴です。
凹凸切り込みの角度

通常のコロニアル屋根材

コロニアルNEO
屋根材の先端の凹凸のラインが斜め(約120°)に入っているのも特徴です。
他の多くのスレート屋根の切り込み口が直角であるのに対し、コロニアルNEOは斜めになっています。
これが危ないサイン!コロニアルネオの劣化症状5選
皆さんのご自宅の屋根、ぜひ一度チェックしてみてください。
もしこんな症状が見られたら、要注意です。
「なんかヒビだらけ…」不規則なひび割れ

これがコロニアルネオの一番の特徴かもしれません。
一般的な屋根材だと、釘の周りなど決まった場所にひび割れが入ることが多いのですが、コロニアルネオはまるでクモの巣のように、不規則で無数のヒビが広がるんです。
「あれ?こんなところにヒビが…?」と思ったら、それは屋根材そのものが脆くなっている証拠。
放置すると、小さなヒビが大きな割れに発展していきます。
「屋根のかけらが落ちてきた!」大きな欠け


ヒビが進行すると、屋根材が耐えきれなくなって、ポロっと欠けが落ちてしまうことがあります。
「最近、庭に屋根の破片みたいなものが落ちているな…」と感じたら、それはコロニアルネオが限界を迎え始めているサインかもしれません。
「屋根が波打ってる?」反りや浮き

屋根材が水分を吸い込んだり乾燥したりを繰り返すうちに、屋根材の端っこが反り返って浮き上ってしまうことがあります。
屋根が波打つように見えたり、屋根材と屋根材の間に隙間ができているのがこの症状。
この隙間から雨水が簡単に浸入してしまうので、雨漏りの直接的な原因になりかねません。
「色がまだらになってき…」激しい色あせ

築10年を過ぎたころから、屋根全体の色がまだらに変色してくるのもコロニアルネオの典型的な劣化症状です。
通常の屋根材よりも塗膜の耐久性が低いため、早い段階で防水機能が失われ、見た目が悪くなるだけでなく、屋根材が水分を吸いやすくなってしまいます。
「なんか屋根が緑色…?」コケやカビの繁殖

塗膜が劣化すると、防水性が失われて屋根材が常に湿った状態になります。
すると、そこにコケやカビが大量に繁殖して、屋根全体が緑色や黒っぽく見えてしまうことがあります。
見た目が悪いだけでなく、水分を含んだ状態が続くことで屋根材の劣化をさらに加速させてしまいます。
コロニアルネオに太陽光は乗せられる?
コロニアルネオの屋根への太陽光パネル設置は、基本推奨されていません。
もし現在太陽光パネルの設置を検討しているなら、必ず知っておくべきリスクがあるんです。
知らないと危険!コロニアルネオと太陽光パネルの相性が悪い理由

コロニアルネオは残念ながら耐久性が低いという大きな弱点を持っています。
この弱点が、太陽光パネルの設置と致命的な相性の悪さを生みます。
屋根材が割れてしまうリスク
太陽光パネルを設置する際は、屋根材に穴をあけて専用の金具を固定します。
しかし、コロニアルネオは非常に脆いため、穴を開ける作業や、その後の振動で屋根材が割れてしまうリスクが非常に高いです。
太陽光パネルの下で雨漏りが発生するリスク
一度穴を開けてしまうと、そこから雨水が浸入しやすくなります。
パネルの下で雨漏りが発生しても、パネルがあるためすぐに発見・修理することが難しく、知らない間に下地材が腐食してしまう危険があります。
将来のメンテナンス費用が高額になる
太陽光パネルは長期的に使うことを前提としていますが、コロニアルネオの寿命はそれよりも短いのが一般的です。
屋根のメンテナンス時期が来たとき、太陽光パネルが乗っていると以下の問題が発生します。
メンテナンス費用の増大
太陽光パネルを設置したままでは、屋根の塗装屋カバー工法などのメンテナンスが出来ません。
屋根のメンテナンスをするためには、一度太陽光パネルをすべて取り外す必要があります。
この「脱着費用」は高額になり、一般的な屋根工事費用に加えて40~50万ほどの余計な出費が発生するケースが多く報告されています。
「パネルを外して屋根を修理する」の繰り返し
劣化したコロニアルネオの屋根に太陽光パネルを設置すると、屋根材の劣化が進行するたびにパネルの脱着と屋根の修理を繰り返すことになり、経済的にも非効率です。
コロニアルネオのメンテナンス方法
もし、ご自宅の屋根が「コロニアルネオ」と診断されたら、ちょっと待って!
通常の屋根材と同じように考えてはいけません。
実はこの屋根材、メンテナンス方法に特別な注意が必要です。
塗装NG!?「やらない方がいい」と言われる理由

さて、通常のスレート屋根のメンテナンスといえば、築10年を目安に「屋根塗装」をするのが一般的ですよね。
でも、コロニアルネオの場合は、この「塗装」が推奨されていません。
なぜかというと、コロニアルネオは素材自体がもろいため、塗装工事の際の圧力や、塗装後に塗膜が密着することで、ひび割れや欠けがさらに増えてしまうことがあるんです。
せっかくお金と時間をかけて塗装をしても、数年後にまた大規模なメンテナンスが必要になる…なんてことになりかねません。
「美観を保ちたい」「少しでも長持ちさせたい」という子持ちから塗装を検討する方もいらっしゃるかもしれませんが、費用対効果を考えると、他の方法を検討した方がいいと言われています。
正しいメンテナンス方法はこの2択!
コロニアルネオの根本的な解決策となるメンテナンス方法、主に以下の2つです。
屋根カバー工法(重ね葺き)

屋根カバー工法(屋根重ね葺き工事)は、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて葺く工法です。
◎メリット
・既存の屋根を撤去・処分する費用がかからないため、比較的費用を抑えられます。
・工期が短いことが多いです。
×デメリット
・新しい屋根材を重ねるため、どうしても屋根全体の重量が増します。
家の耐震性に影響を与える可能性があるため、基本的には軽量な「金属屋根」(ガルバリウム鋼板など)が使われます。
・古い屋根を撤去しないため、その下の防水シートや野地板(下地材)の状態を確認することが出来ません。
屋根葺き替え工事

既存の屋根材をすべて撤去し、下地から新しく作り直す方法です。
◎メリット
・下地から新しくなるので、雨漏りなどの問題を根本的に解決できます。
・好きな屋根材を選べます。
×デメリット
・古い屋根材の撤去・処分費用がかかるため、費用が高くなります。
・カバー工法に比べて工期が長くなります。
最後に
もし、ご自宅の屋根材が「コロニアルネオ」と診断されたら、まずは焦らず、専門業者にしっかりとした点検とアドバイスをもらいましょう。
複数の業者から見積りをとって、納得のいくメンテナンス方法を選ぶことが大切です。
「塗装できますよ!」と安易に勧めてくる業者には注意が必要かもしれません。
コロニアルネオの特性を理解し、適切な提案をしてくれる信頼できる業者を見つけてくださいね。
このブログが、コロニアルネオにお住いの方の参考になれば嬉しいです。