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パミール屋根に塗装は厳禁!剥離の原因と後悔しない補修方法

パミール屋根に塗装は厳禁!剥離の原因と後悔しない補修方法

「屋根のトスを検討していたら、業者から『パミールなので塗装できません』と言われた」
「庭に屋根の破片のようなものが落ちている…」

もしあなたのお住いの屋根がニチハ社の「パミール」なら、注意が必要です。
パミールは一般的なスレート屋根と異なり、特有の劣化症状があるため、安易に塗装をすると数年で剥がれてしまい、大切なお金を無駄にするリスクが高いからです。

この記事では、パミールの見分け方から、なぜ塗装がダメなのか、そして公開しないための最善な解決策を分かりやすく解説します。

パミール屋根の最大の問題「層状剥離」とは

 

パミールは1996年から2000年頃まで製造されていたノンアスベストの屋根材です。

最大の特徴(欠点)は、年数が経つとパイ生地のように薄く層を成して剥がれる「層状剥離(そうじょうはくり)」という現象です。

 

 

なぜ塗装が出来ないのか?

塗装は「下地」がしっかりしていて初めて密着します。

しかし、パミールは下地自体が剥がれてしまうため、どんなに高級な塗料を塗っても、数年以内に塗膜ごと屋根材の表面がボロボロと剥がれ落ちてしまうのです。

 

 

プロのアドバイス

知識のない業者や、契約を急ぐ業者は「専用の下塗り材を使えば大丈夫」と塗装を勧めてくることがありますが、絶対に避けてください。

 

 

パミールで見られる危険なサイン

パミールは一般的なスレート屋根(コロニアルなど)とは劣化の仕方が全く異なります。

放置すると屋根材が飛散し、近隣トラブルに発展する恐れもあるため、以下のサインを見逃さないでください。

 

 

層状剥離(ミルフィーユ状の剥がれ)

パミールの代名詞ともいえる症状です。

屋根材の先端から、まるでパイ生地やミルフィーユのように薄い板が何層にも分かれて剥がれていきます。

 

なぜ起きる?

製造時の加圧不足や素材の結合力の弱さが原因と言われます。

 

リスク

表面が剥がれると防水機能が完全に失われ、雨水を吸収してさらに脆くなります。

 

 

釘の腐食による「屋根材のズレ・滑落」

パミールは本体だけでなく、止めている「」にも問題があります。

当時使用されていた一部の釘が、屋根材の水分を吸って以上に早く錆びてしまう現象です。

 

リスク

釘が腐食して折れると、屋根板が丸ごと1枚スルスルと滑り落ちてきます。

これは大変危険な状態で、歩行者に当たれば大事故になりかねません。

 

 

基材の白化と脆弱性

屋根全体が白っぽく粉を吹いたようになり、指で触ると簡単にポロポロと崩れる状態になります。

こうなると、屋根の上を歩くだけでパキパキと割れてしまうため、点検すら困難になります。

 

 

 

失敗しないための解決策:カバー工法 葺き替え

パミールにおいて「塗装」は選択肢から除外されます。

現実的な解決策は以下の2つです。

それぞれの特徴と、どのような方に向いているかを詳しく解説します。

 

 

費用を抑えて新築の輝きに「カバー工法」

現在のパミール屋根を剥がさず、その上に新しい防水シートと軽い金属屋根(ガルバリウム鋼板など)を被せる施工する方法です。

 

具体的な作業

1.下地調整

剥離して浮き上ったパミールの破片を除去し、表面を平らに掃除します。

 

2.防水シート(ルーフィング)を全面に貼る

既存の屋根の上から高性能な防水シートと隙間なく貼り込みます。

防水シートを貼る前に、棟板金を外します。

 

3.新規屋根材の設置

ガルバリウム鋼板など軽量な金属屋根をビスで固定していきます。

また、ケラバや棟板金などの役物も新しく取り付けます。

 

 

費用の目安

・約80万円~120万円

(一般的な30坪程度の住宅)

 

・古い屋根の解体費・廃材処分費がかからないため、葺き替えより10~20万円ほど安く抑えらます。

 

メリット

・工期が短い:4~7日程度で完了します。

 

・生活への影響が少ない:屋根を剥がさないため、工事中の雨漏りのリスクが少なく、ホコリも立ちにくいです。

 

・断熱・遮音アップ:屋根が二重構造になるため、夏場の熱気や雨音の軽減が期待できます。

 

デメリット

・下地の腐食を確認できない:内部の木材(野地板)が腐っていても、そのまま蓋をしてしまうリスクがあります。

 

・重量の増加:金属屋根は軽量ですが、それでもわずかな重さが加わります。

(最新の金属屋根なら耐震性への影響は軽微です。)

 

こんな方におススメ

・あと20~30年は持たせたい

・今のところ雨漏りはしていない

・リフォーム費用をなるべく抑えたいという方

 

 

根本から不安を解消する「屋根葺き替え」

古いパミール屋根をすべて剥がして撤去し、新しい屋根材に交換する方法です。

 

具体的な作業

1.既存屋根の撤去

ボロボロになったパミール屋根を1枚ずつ手作業で剥がし、地上へ下ろします。

 

2.下地補修・新規野地板

露出した木材の腐食をチェックします。

必要に応じて野地板を増し貼りし、強度を高めます。

 

3.防水シート・新規屋根材設置

野地板の上に新しい防水シートと屋根材を施工します。

 

費用の目安

・約120万円~180万円

(一般的な30坪程度の住宅)

 

・「剥がす手間(人件費)」と「捨てる費用(処分費)」が上乗せされるため、高額になります。

 

メリット

・住宅が長持ちする

下地の腐食を完全に直せるため、今後30~50年の安心を買うことができます。

 

・耐震性の向上

屋根が圧倒的に軽くなる(パミールの約1/4の重さになる)ため、地震時の揺れを抑えられます。

 

・資産価値の維持

「完全に直した」という履歴が残るため、将来の売却時も有利です。

 

 

カバー工法と葺き替え どっちを選ぶべき?

「安く済むならカバー工法がいい」と思うのが本音ですが、パミールの状態によっては「カバー工法をえらんではいけないケース」があります。

 

カバー工法が向いているケース

・雨漏りをしていない:下地の木材が腐食していない可能性が高いです。

 

・築15~20年程度:まだ住宅全体の寿命に余裕があります。

 

・予算を抑えたい:今後の教育資金や老後資金を考え、コストパフォーマンスを重視する。

 

葺き替えが向いているケース

・すでに雨漏りしている:下地が腐食しているため、被せても釘が効かず、新しい屋根が飛散する恐れがあります。

 

・築25年以上:下地の寿命がきている可能性があるため、一度リセットすべき時期です。

 

・地震が心配:古く重い屋根を乗せたままだと、万が一の際の倒壊のリスクの不安があります。

 

 

よくある質問

Qアスベルとは入っていますか?

入っていません。パミールはアスベスト規制に対応するために作られた「ノンアスベスト」製品です。

しかし、当時の技術では強度が不足し、結果として剥離問題が起きてしまいました。

 

 

Qリコールによる無償修理は受けられますか?

残念ながら、現時点ではリコール対象ではありません。

メーカーのニチハ社は製品の不具合を認めておらず、「経年劣化」としての扱いになっています。

ただし、固定用の付属釘にメッキ不良があり、釘の腐食・屋根材が落下するとして、釘のみリコール(無償交換・対応)されています。

 

 

火災保険は使えますか?

経年劣化は対象外ですが、台風や強風、雹(ヒョウ)などの「自然災害」が原因であれば火災保険が適用される可能性があります。

台風や強風などで屋根が飛散した形跡があれば、一部保証されるケースがあるため、専門業者に調査の依頼をすることをオススメします。

 

 

 

【まとめ】後悔しないメンテナンスを

パミール屋根の劣化が見つかると、多くの方が「自分の家が欠陥品だったのではないか」とショックを受けられます。

しかし、決してあなたのせいではありません。

 

大切なのは、過去を悔やむことではなく、これから先の30年を安心して過ごせる住まいに整えることです。

パミールは適切な工法でリフォームをすれば、見違えるほど美しく、強固な屋根に生まれ変わります。

 

まずは1人で悩まず、屋根の専門家による「屋根診断」を受けることから始めてみてください。

それが、大切な我が家を守る確かな第一歩となります。

 

 

 

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